ビジネス書

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昔も今もビジネス書は殆ど読みません。
若い頃、販売士や中小企業診断士の勉強はしましたが
いわゆる営業トークや売り上げアップ術などの勉強はしていません。
よく成功した人の本を読んで
「彼がこう云っていた。ああ云っていた。
 だからこのやり方が正しい。こうすれば成功する。」
と、云う人がいます。
おめでたい人だと思います。
人は一人ひとりすべて顔も性格も環境もその他の何もかも違います。
人生に正解はありません。
熟慮を重ねて実行しても必ず後悔はあります。
成功した人もたまたまだったかも」知れません。
同じ事を10人がして運良く成功した唯一の1人かも知れません。
豊臣秀吉の伝記を読んだら天下人になれると思う人はいないでしょう。
松下幸之助の語録を勉強したらビジネスで成功すると思っている人はいっぱいいます。
縁もゆかりも無い人が書いているたまたま成功した事例を鵜呑みにして理論武装し、
自分に知識がついたと誤解して自己満足するよりも
古典を読んで先達の生き方を見習った方が人生に有益でしょう。
所詮ビジネス書とは金儲けの虎の巻です。
金も必要だけど教養はもっと必要です。

文学論を戦わせることができる人に巡り会えた時は本当に幸せです。



本当に偉い人

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太宰のどの小説にあったのか忘れましたが、
学生時代から今まで忘れないフレーズがあります。

「他人を説教する人がいるけれど、
 本当に偉い人は説教なんてしやしない。
 ただ黙って微笑みながらこっちを見ているだけだ。
 だけどその笑顔がとっても澄んでいるから、
 こちらが恥ずかしくなるんだ。」

自己弁護が多い太宰だけどその中にも輝く言葉がありますね。



復活

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高2の夏、トルストイに挑戦しました。
先ず躓いたのが名前です。
主人公は確かネフリュードフ(ドミートリイ・イヴァーノヴィッチ)という名前だったと今でも覚えています。
なぜ今でも覚えているかといえば何度も読み直したからです。
長編なので一気に読むことができず続きを読もうとしたら
脇役の名前がこんがらがって前に進めないのです。
名前が難しすぎます。
こんなのは覚えられません。
仕方なく数ページ戻っては読み返すということを繰り返した為、
一夏かかっても読み終えることが出来ませんでした。
それ以来ロシア文学は「罪と罰」しか読んでいません。
(主人公の名前はラスコーリニコフでした。)



人生劇場

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主人公の名は青成瓢吉、名前から受けるイメージとは全く違い、壮大な人生を描いた小説です。
吉良上野介の領地であった三州吉良から始まり中国大陸も舞台となります。
田舎の名士であった父親瓢太郎が没落していきながらも毅然としていた姿は、
今では否定されている家父長制度やブルジョワジーにもそれはそれで良い面もあり
又当事者のそれがための苦悩や努力も表れていました。
青春篇から始まる長編小説は五木寛之の青春の門にも多大な影響を与えていると思われます。
青春の門ほど簡単には読めませんが青春の門を読んだことがある方には是非一読されることをお勧めします。



待つ身が辛いか.........

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太宰が破天荒な人生を送ったことは有名ですが彼について面白いエピソードを聞いたことがあります。
随分以前の話なので詳細が違っていたらお許し下さい。

友人の檀一雄(小説家、檀ふみの父親)に熱海の旅館にいる太宰から電報がきて宿賃を持ってきて欲しいとのこと。
檀が金策をして熱海の旅館へ行くと太宰は喜び、宿の主人も誘い三人で町へ出ての大判振る舞い。
気がつくと檀の持ってきた金は飲み尽くしてしまい、今度は檀が人質に残り太宰が金策に東京へ戻った。
しかし3日経っても4日経っても何の連絡も来ない。
仕方なく檀は別の知り合いに頼み金を送ってもらい何とか東京へ戻ってきた。

檀は太宰を探し回り、やっとある飲み屋でべろべろになっている太宰を見つけた。
檀が太宰をなじると太宰はうめくように言った。

待つ身が辛いか、待たす身が辛いか............

翌年、太宰は 走れメロス を書き上げた。

いかがですか。私はこのエピソードが心に染みたので紹介させて頂きました。



太宰病

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小学校に上がる前から大の本好きでした。小中学校では学校の図書室で本をむさぼるように読みました。本の貸し出し数では常に学年のトップクラスに入っていました。高校になると蔵書量もジャンルも多く嬉しかったものです。
そして高1の時ついに罹ってしまいました。そう、太宰病です。今では定かではありませんが 斜陽 か 人間.失格 だったような気がします。毎日太宰を読んではニヒリズムに陥り虚しい(と自分で思い込んでいるだけの)日々が続きました。
そんな時私に衝撃を与えたのは大江健三郎でした。何か今までとは違う別世界を見てしまった感動を覚え太宰病の日々がすごくちっぽけなものだったように思えました。それからは大江に毎日新しい感動を覚えながら、倉橋由美子や高橋和己へも傾倒していった高校時代でした。



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