以前にも書きましたが私は福山の高校の出身です。
ペリー来航時の老中、阿部正弘が作った学校で歴史があり
私も小学校の時からあこがれていました。
そしてそのS高校に無事入学でき希望に胸膨らませていた1年の新学期です。
頭の良い奴が一杯いるから頑張らねばと思っていた最初の頃の英語の授業です。
先生は入ってくると突然英語で自己紹介を始めました。
自分の名前の由来を英語で続けました。
授業の進め方を英語で続けました。
そのまま一時限が終わり、先生は日本語を一言も話さず出て行きました。
とんでもないところに来てしまったと思いました。
自分はついていけるのだろうかと不安で一杯でした。
ところが翌日、別の授業の時です。
先生が予習してきているはずの問題を私の列の一番前の生徒に聞きました。
彼は即座に「わかりません。」と答えました。
言われたとおり予習していれば簡単にわかる問題です。
先生はむっとして
「今からそんな勉強態度ならすぐついていけなくなるぞ。」
と叱りました。
授業が終わり、彼はすぐ席を立ち後ろに向かいました。
その時の顔は今でも覚えています。
彼は苦虫をつぶしたような顔をし、その額には大きな傷がありました。
彼がMです。
彼の額の傷については次回で。
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