私が生まれたのは昭和29年です。
戦争が終わってまだ9年です。
4歳まで広島県の北部にある甲奴町にいました。
雪が良く降るところでした。
父親が大きな雪だるまを作ってくれたのを覚えています。
家にはまだ電気炊飯器はありません。
ガスこんろもありません。
母親がかまどに火をおこし、炊事をしていました。
母親から聞いたことですが私は粉ミルクを飲んでいたので
夜中に飲ませる時はかまどに火をおこすところから始まったそうです。
今の母親には絶対できないでしょう。
電気炬燵はありましたが今のような形では無く
(あんかを大きくしたような)四角い箱のようなものです。
ですから足を中に入れるというのでは無く、
足を当てるといった感じです。
その炬燵にあたりながら
ラジオから流れてくる相撲放送を聴いていた記憶があります。
一番の娯楽はラジオです。
朝はいつも”パパ行ってらっしゃい”を聴いていました。
中村メイコさんが何役もやっていました。
主題歌は
時計がね 鳴りました
きーたん何時かわかるでしょう?
わかりますよ えーとね えーとさ わかんない
ほらほらパパのお出かけよ
パパのかばん持ってあげる
お靴もぴかぴかみがいたら
駅までパパをお見送り
パパ行ってらっしゃい
パパ行ってらっしゃい
パパ行ってらっしゃーい
こういうどうでもいいことを本当に良く覚えていると
自分でも感心します。
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