アメリカ人と箸

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

観光地京都、

中でも有名な嵐山にある観光客用レストラン、

その名も”レストラン嵐山”。

ここで約半年間働きました。

仕事内容は、普段はレストランのウェイターですが

観光バスが着く前には弁当作りにおおわらわ。

テーブルにずらりと並んだ食器に10数人が各自担当の食材が入ったトレイを持ち。

順番に決められた位置に置いていきます。

後から追い立てられる流れ作業で息つく暇もありません。

時間との戦いです。

出来上がったところへ観光バスが到着。

ぞろぞろと(失礼)入って来られます。

時には外国人の団体。

あるアメリカからの団体が来たときメニューはカレーライスでした。

テーブルにはカレーライスの入った皿とスプーンとコップ。

この準備は簡単でした。

ところが食事が始まってすぐ一人の女性が私を呼びました。

”Chopsticks please!"

右手の指を動かしながら言いました。

箸を持って来いと言うのです。

私がが割り箸を渡すと嬉しそうな顔でカレーを箸で食べ始めました。

ポロポロ落ちて見ていられません。

するとそばにいた人たちも口々に

”Chopsticks please!"

と、言い出しました。

結局全員が箸で食べだしたのです。

まあ本人が満足したのだから良かったのでしょう。

他国の文化は簡単には理解できないものです・

例外は暗記するしかないでしょうから。