島崎藤村

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学生時代に破戒と夜明け前を読みました。

少し難解でした。

世間に対して問題提議をしていると感じました。

でも彼のすばらしさは作詞です。

「千曲川のスケッチ」は最高です。

小諸なる古城のほとり
雲白く遊子(ゆうし)悲しむ
緑なすはこべは萌えず
若草も籍(し)くによしなし
しろがねの衾(ふすま)の岡辺(おかべ)
日に溶けて淡雪流る

あたゝかき光はあれど
野に満つる香(かおり)も知らず
浅くのみ春は霞みて
麦の色わずかに青し
旅人の群はいくつか
畠中の道を急ぎぬ

暮行けば浅間も見えず
歌哀し佐久の草笛(歌哀し)
千曲川いざよう波の
岸近き宿にのぼりつ
濁(にご)り酒濁れる飲みて
草枕しばし慰む


椰子の実もいいですね


名も知らぬ 遠き島より
流れ寄る 椰子の実一つ

故郷(ふるさと)の岸を 離れて
汝(なれ)はそも 波に幾月(いくつき)

旧(もと)の木は 生(お)いや茂れる
枝はなお 影をやなせる

われもまた 渚(なぎさ)を枕
孤身(ひとりみ)の 浮寝(うきね)の旅ぞ

実をとりて 胸にあつれば
新(あらた)なり 流離(りゅうり)の憂(うれい)

海の日の 沈むを見れば
激(たぎ)り落つ 異郷(いきょう)の涙

思いやる 八重(やえ)の汐々(しおじお)
いずれの日にか 国に帰らん

いいですねー。

友人Mが音楽のテストで島崎藤村を勘違いし

”ふじむらとうそん”と書きました。

漢字で書くと”藤村藤村”となりおかしいと思いました。

でも何故おかしいか考え付かず、仕方なく

”藤村とうそん”と名前をひらがなで書いたのでした。

勿論バツがついた上に珍答ということで皆に披露されました。