ノスタルジア

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大阪のくいだおれが閉店するそうです。

私は中学生の頃名前を知りました。

そして京都の大学に入った春に吹田の友人と一緒に大阪に行きました。

道頓堀へ初めて行き蟹道楽を見ましたが理解できない価格なので諦め

くいだおれに行きました。

ところが名前から想像していた店と違います。

その名前からすごく安くすごい量だと思っていました。

それなのにそこにあるメニューはありふれたどこにでもあるもので

しかも価格は田舎から出てきた私には高めです。

仕方なく入って丼物を食べましたがくいだおれはしませんでした。

二人で「金が無くなってくいだおれするんじゃ。」と言いながら帰りました。

でも先日ラジオで大阪出身の人が

「子供の頃、親に連れて行ってもらうのがすごく嬉しかった。」

と言っているのを聞いて理解できました。

私にも同じような経験があります。

私の育った福山には天満屋が駅前にあります。

日曜日に家族で町へ行くのはすごい行事でした。

家族でバスに乗り駅まで行きます。

そして天満屋に行き、屋上の乗り物に乗り

最上階の食堂で食べるのです。

この食堂には何でもあります。

母親はいつも寿司の盛り合わせを食べていました。

私はいつもカレーライスです。

父親が「カレーなら家でも食べられるのに。」

と言っていました。

カレーを食べ終えたらソフトクリームです。

金属のソフトクリーム立てに載ってでてくるソフトクリームは

特別のもののような気持ちでした。

大阪でこの役割をしていたのがくいだおれだったのだと思いました。