世界柔道団体選手権を見て
忸怩たる思いをしたのは私だけではないでしょう。
女子の見事な戦いぶりと裏腹に
男子は世界の流れについていっていません。
ゲストで来ていた元野球選手の古田さんがいみじくも言っていました。
「アメリカで始まったベースボールは日本で野球と言う別の形で発展した。」
もう柔道はJUDOになっているのにそれを認識していないように思えます。
しっかり組んで1本勝ちするのが柔道だと思っているようです。
こういうことは岡目八目で傍から見たほうがわかるのかも知れません。
アメリカのベースボールは豪腕投手が剛速球を投げ
それをスラッガーがホームランにします。
でも非力なチームが強いチームに勝とうと思えばどうするでしょう。
セーフティーバントで塁に出て盗塁で2塁に行きます。
それをバントで3塁に送りスクイズで1点を入れます。
ピンチのときはピックオフプレーや隠し球でアウトを取り
必死の継投策で逃げ切ります。
「こんなのは野球じゃない。」と言うのでしょうか。
昔大リーグで初めてカーブを投げた投手は
そこまでしなくてもと非難されたそうです。
でも今では当たり前です。
時代の変化を先読みしろとまでは言いませんが
本家意識からは脱却してもらいたいものです。
国内試合ではカラー柔道着を着ないなんて意地をもう辞める勇気を期待します。
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