商売冥利

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コーヒー豆の販売をしていて感じることがあります。

それは所謂”客層が良い”と言うことです。

他の商売をしている人から

お客様のクレームやトラブルについて聞くことがあります。

その中には店の対応や商品に原因がある時も当然ありますが

そういった場合でもお客様の言動に度を越えたような事も多々あるようです。

クレーマーのような話も聞きます。

客商売をする場合対象となる客層が商品によって異なりますが

中には「客を見たら泥棒と思え」

と万引きに目を配りながらの接客をしているような事例もあります。

以前父親が定年退職後、家でぶらぶらしていてもと

ある中堅の信販会社に事務として再就職しました。

信販会社では支払いが滞った人への督促を電話でしています。

その電話の声が一日中聞こえてきます。

払う意思の無い人との応答には大声になることもあり

それを聞いているだけでも心が暗くなってしまい

ストレスが溜まるので1ヶ月で辞めてしまいました。

その点、お客様と心が触れ合える今の私の商売は

それだけでも幸せと言うことでしょう。

昨日来店されたお客様から

貰い物だと言って柿をいただきました。

夕方配達に行った先で今日芋掘りに行ったからと

サツマイモをいただきました。

それまでにも色んなお客様からしょっちゅう頂き物をします。

こちらは商売でコーヒー豆を販売しているのにです。

私の感覚で物を買いに行った店に何かをあげるといったことは

あまりありません。

学生時代、いつもお世話になっていた食堂には

休み明けに土産を持って行きました。

それは商売を超えた親切を感じ取っていたからです。

うちの店で普通に商売しているつもりが

お客様から同じように感じ取っていてもらえているのなら

それ程うれしいことはありません。