服従への誇り

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クローズアップ現代で

先の航空幕僚長問題に絡んでの特集を見ました。

本音と建前は違うかも知れませんが

これを見る限りでは安心しました。

防衛大学校の五百旗頭校長の温和そうな人柄と

学生に対する指導姿勢は決して軍人のそれではありませんでした。

初代校長の胸像を作ったことには少し疑問も感じましたが

そこに書かれた「広い視野」という言葉で納得できました。

一途な気持ちで防衛を考えていると視野狭小になるという

初代校長から続く考えが表れています。

又「服従への誇り」にも感銘しました。

文民が決めたことへ誇りを持って服従するという

ともすれば矛盾する「服従」と「誇り」を

見事に整合させたこの考えを若者に教えている限り

自衛隊の暴走は有り得ない話です。

三島由紀夫事件の時、高校生だった私は

彼の理論は突飛すぎるとは思いましたが

その演説をにやにやしながら聴いて

野次を飛ばす自衛官にも失望したものです。

しかし今になって思えばあれで良かったんだと思えるようになりました。

ともあれ前航空幕僚長の意見に否定的であって安心しました。

少し間違えばとんでもない方向に進むこともあったのですから。