いつも物事を斜めから見る私ですから
京大のカンニング事件についてはその手口には興味がありましたが
逮捕となるととても理解できませんでした。
カンニングで逮捕されるなんて物騒な世の中になったものです。
本人の自殺防止などの目的なら仕方ありませんが
マス・コミの大騒ぎには辟易します。
カンニングで思い出すのは高3のときです。
私の出身校は進学校であるにもかかわらず
受験一辺倒のカリキュラムではありませんでした。
そのため理科も社会もすべて履修します。
理科なら生物、化学、地学、物理と
文系の生徒でも全て単位を取らなければいけません。
勿論理系の生徒も地理、日本史、世界史、政治経済、倫理社会を履修します。
例外は文系が数Ⅲを履修しないくらいです。
文系だった私も私立の受験と前後してあった卒業試験で物理を落としてしまいました。
私立に合格した後であった追試に行くと
クラス40数人の内20人以上が来ていました。
その中に理系で物理が得意なはずのA君までいます。
聞くと受験で忙しく勉強せずに受けて失敗したそうです。
追試が始まり時間が半分経った頃、A君の隣の生徒が
教師の目を盗み(と言っても全くチェックせず本を読んでいましたが)
A君の答案用紙を奪い取り、答えを写すと
その答案用紙を後ろの席に渡しました。
それからその答案用紙は教室を一回りすることになります。
終了時間が近づきA君は早く返してくれと真顔で訴えていました。
終了間際に答案用紙はめでたくA君の元に戻り
追試は無事終了しました。
後で思えば教師も見てみぬ振りをしていたのでしょう。
卒業させるための儀式であったようです。
全員無事に卒業できました。
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