吾唯足るを知る

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私が卒業した大学の近くに龍安寺があります。

石庭で有名ですが茶室前にある「つくばい」も貴重な文化財です。

これには「吾唯足るを知る」と刻まれてあり儒教の思想を表わしています。

煩悩の多い人間には難しい事ですが

必要以上に不満を持つ人も多々見受けられます。

避難所でも国やボランティアの人に感謝する大勢の中で

一時金をもらっても

「この程度のお金はすぐ無くなってしまう。」とか

「もっと早く欲しかった。」などという人がいます。

どうして素直に感謝できないのかと思ってしまいます。

先日も大雨で分断された中に住む特派員の女性が

「自衛隊は何もしてくれません。」と電話で話していました。

利発そうなしゃべり方の女性でしたが

物の言い方を知らないと感じました。

不安な気持ちはわからないでもないですが

自衛隊への不満を全国放送でぶちまけてどういうつもりでしょうか。

自衛隊は決して遊んでいたり休んでいるはずがありません。

救助の準備をしているか優先順位をつけて活動していると思うのが普通です。

こんな事を言う人を助けなければいけない自衛隊員に同情しますし

スタジオでこの電話を受けた人の中に

たしなめる人が一人もいないことにもがっかりします。

「吾唯足るを知る」は自身の成長の弊害にはなりますが

物欲の戒めの為には座右の銘とすべき言葉でしょう。