怪我の功名

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ラジオで「努力逆転の法則」なる話を聴きました。

失敗しちゃいけないと頑張れば頑張るほど

自分にプレッシャーをかけ

そのため萎縮して結果は失敗するというものだそうです。

全てそうとは思いませんが

誰しも一つや二つ思い当たることがあるでしょう。

悲しい話です。


私は逆の経験もあります。

中学2年の校内バレーボール大会でのことです。

クラス対抗戦で

次の1点で勝敗が決まるところで私にサーブの順番がきました。

どちらのクラスも女子の声援がすごく

私の緊張度は最高点に達していました。

ボールを持つとすぐに投げ上げ打ちました。

大きく弧を描いて相手のコートに入りましたが

審判役の先生の笛が「ピピピッ」と鳴って止められました。

緊張した私は先生が合図の笛を吹く前に打ってしまったのです。

もう一度やりなおしになりました。

ますます私の緊張は高まりました。

そしてボールを投げ上げると

緊張のためかいつもの半分しか投げ上げていません。

「しまった。」と思いながら慌てて右手を振り抜くと

いつもとは全く違った角度でボールは飛び出しました。

そしてネットのすれすれを越えて相手のコートに突き刺さったのです。

まるでプロ選手のようなサーブでした。

みなの歓喜の声があがりました。

そのサーブはそれから数日クラスで話題になりました。

私が脚光を浴びたのはそれが最初で最後です。

その後こっそり練習しても二度とそのようなサーブは打てませんでした。

まさに怪我の功名でした。