11世紀にアラビアで始まったコーヒー飲用の習慣は、
1615年のベネチアから急速にヨーロッパ全土へと広がっていきました。
その時にイスラム教徒の飲み物をキリスト教徒が飲む事に抵抗があったそうです。
当時の法王が
「悪魔の飲み物といわれるのに こんなにおいしい。
これを異教徒にだけ飲ませるのはもったいない。」
と、コーヒーに洗礼を施してキリスト教徒の飲み物として受け入れました。
(キリスト教徒らしいすごく都合の良い理論ですね。
この性格はスウィフトの桶物語を読めばよく分かりますよ。)
さて一方の日本はというと元禄時代に長崎出島から入ってきました。
しかし日本人には、
「豆を黒く煎ってすりつぶし、砂糖を入れて飲むが、
焦げ臭くて飲めるものでは無い。」
と、いった感想でした。
日本人には緑茶の文化があり、嗜好に合わなかったようです。
鎖国だけが広まらなかった障害では無かったようです。
本格的に広まりだしたのは、文明開化となった明治時代も半ばを過ぎて
やっとのことだったようです。
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