奇遇

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大学1年夏にあった同窓会でMがぐでんぐでんになっている頃、

私は早稲田に行ったYと話していて

秋の早慶戦がある時東京に行くことになりました、

隣にいた共立薬大に行った女子Kが

「東京に来たら連絡して。」

と言いました、

そしてその日が来て私は夜行バスに乗り朝の東京に着きました。

Yが八重洲口まで迎えにきてくれて昼の早慶戦に行きました、

聞けば私たちの高校から早稲田に行った者は稲門会というのを作っていて

その会が集まって応援に行き、夜新宿で飲むそうです。

その会に合流させてもらい応援に行きました。

そこには幼馴染の女の子Aがいて私を見てびっくりして声をかけてきました。

彼女は今カナダ人と結婚し、バンクーバーに住んでいます。

そして夜、Kに電話して東京に来たことを告げると

「えー、明日M君が来るよ。」

と言うのです。

札幌にいるはずの浪人生がです。

MはKだけに連絡して東京に来るのです。

何て奴だということで話が決まりMをだますことになりました。

翌日MがKと待ち合わせた場所に私が行き、YとKは隠れて見ていました。

すると予定通りMが表れました。

Mはきょろきょろしながら前を通り過ぎていきました。

女の子だけ探しているのだから気がつきません。

何度かこちらを見ているうちにぱっと視線が止まりました。

びっくりした顔になりやっと声が出ました。

「おまえ、何でここにおるんにゃ。」

私は笑いを止められませんでした。

YとKも出てきて大笑いです。

その夜はMを肴に大酒を飲みました。