ライスワイン

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L・Aに行った翌年、香港とマカオに行く機会がありました。

香港での夕食時です。

北京ダックや海老チリなどおいしいものを食べビールを飲みました。

香港では日本のビールがたくさんあり、そのほうがおいしく高価でした。

私はビールより本場の紹興酒が飲みたくなりボーイを呼びました。

そこで私はある問題に気が付きました。

紹興酒の中国読みがわかりません。

手元に書く物もありませんでした。

ダメもとで”ショウコウシュ”と言いましたがやはり通じません。

その時ぱっとひらめきました。

中国人は英語が堪能(文法が同じだから)だと。

紹興酒は日本酒と同じ米を醸造して造る酒だから

私はおもむろに”ライスワイン”と言いました。

するとボーイは笑顔でうなずき戻っていきました。

そしてボーイがトレイに載せてもってきたものは

なんと茶碗についだご飯でした。

彼は私の言葉を”ライス ワン”と理解してくれたのです。

仕方なく仲間の一人がそのご飯を食べてくれました。

あのときつくづく思ったのは何故中国語を日本読みに変えるのかということでした。

上海は日本でもシャンハイというから通じます。

でも劉備(りゅうび)や曹操(そうそう)や毛沢東(もうたくとう)は通じません。

固有名詞を日本語読みにするときどのように読むか決めるのは誰なんでしょうか。

ちなみに渡辺勇は北京語では”トゥーピヤン”

香港語では”トンピンヤン”と読むと教えてもらいました。(夜の街で)