独立行政法人

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父親が昨年の7月、新聞である広報を見つけました。

それは独立行政法人の平和祈念事業特別基金のもので


「恩給欠格者、戦後強制抑留者、引揚者のみなさまへ

特別慰労品を贈呈しています。」


と言うものでした。

兵隊の期間が短かったので恩給欠格者になっている父は早速申し込みました。

書類を揃えて送ったのが昨年の7月9日です。

すると2ヶ月程経った9月18日に

平和祈念事業特別基金から1枚の葉書が来ました。

それには

「請求を7月14日に受け付けました。

審査結果が判明次第改めてご連絡いたします。」

と書いてありました。

書類を送って2ヵ月後に書類を受け取ったという返事です。

素晴らしい組織です。

それから待つこと更に半年の今年3月、基金から封書が届きました。

それには確認調査をしているが資料が無い為できない、

あなたが何か確認できる資料を持っていないかというものでした。

当たり前です。

父親は広島市で陸軍の暗号係をしていました。

そして原爆に合いました。

焼け野原となった広島に資料など残っているわけがありません。

そんなことは昨年7月に書類を送ったとき2,3日あればわかることです。

本当に何もしていなかった事がわかります。

何もというのは言い過ぎかもしれません。

7月14日、届いた資料に受付印をおしたのでしょう。

それを9月になって受け付けたという葉書も出しているのですから。

たぶんこの基金は2,3人でやっていて日本全国から

何千、何万という申請が来ているのでしょう。

そうとしか考えられない処理速度です。

私と違ってすごく几帳面な父親はこの進行状況を時系列に控えています。

そして資料をたくさん送りました。

兵役時代の物を一杯持っていました。

送ったのが3月31日です。

すると1ヵ月後の4月27日、基金から

資料を受け取りコピーをしましたと資料を送り返してきました。

1ヶ月かけてコピーをしたようです。

そしてそれからもうすぐ3ヶ月です。

何も連絡がきません。

最初に申請をして1年が過ぎました。

明日私が電話をしてみるつもりです。

父親は穏やかに聞くよう何度も言いました。

努力してみます。