オーストラリアのケアンズに行ったときのことです。
町を歩いていて一軒のラーメン屋を見つけました。
中をのぞくと日本人が営業しています。
オーストラリアの食事に飽きていた私は迷うことなく店に入りました。
席に座ってメニューを見ると”海鮮ラーメン”なるものが日本円にして1,200円もします。
少し高いと思いながらも注文しました。
そしてさりげなく厨房を見ていると店主が手にしていたのは乾麺だったのです。
あの福島ラーメンやマルタイの棒ラーメンのようなものです。
その上に地元ではすごく安いロブスターを載せて海鮮ラーメンのできあがりです。
これはボロ儲けだと思っていたとき私にもひらめきました。
オーストラリアで冷凍うどんを使ってうどん屋をやったら儲かるかも知れないと。
帰国してから少し調べました。
冷凍うどんをオーストラリアに持っていくにはどうすれば良いか。
どの町でやれば一番日本人が多いか。
知り合いのツーリストの人間に相談してみました。
彼は即答でやめとくように云いました。
外国で食べ物屋を開く場合、地元の人間が受け入れることの出来る食材でないと
絶対に成功しないそうです。
そしてうまくいっていても政治問題や経済問題などちょっとしたきっかけで
すべての努力が無になることがあるそうです。
確かにその後あった東南アジアの地震や津波、中国の半日デモ、など何が起こるかわかりません。
やはり餅は餅屋でした。
素人の思いつきで成功した人は何百人、何千人に一人で
あとの殆どの人は痛い目にあったことでしょう。
伸城 9611
色んな所に旅行に行っていますね。びっくりします。