パンデミック対応

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

テレビでパンデミックに対する米国の対応を放送していました。

パンデミックとはある感染症が世界的に流行することを言うそうです。

その対応について人間の本質にせまる判断が必要です。

ある伝染病がすごい速さで感染していった場合

ワクチン投与などの処置が一度に全員にはできません。

そこで誰を優先させるかという話になります。

米国ではそれについて議論の末、優先順位を規定しています。

一番にくるのは誰だと思いますか。

聞いてなるほどと思いましたが

一番はワクチン製造者です。

製造者が死んでしまったらどうにもなりませんから。

二番はワクチン投与に従事する医療関係者です。

三番目に高齢者、乳児と続いていきます。

ところがここで異論がでました。

子供より高齢者を優先させるのはおかしいと。

高齢者はもう十分人生を堪能してきた、

子供はまだ人生を始めたばかりだ、

子供の方を優先させるべきだと。

そしてその考えは高齢者の支持も得ました。

老い先短い我々よりも子供を優先させて欲しいと。

高齢者の意見は当然のように思えますし

孫に甘いおじいちゃん、おばあちゃんの気持ちも現れています。

結局規定は修正され3歳から18歳の子供が3番目に繰り上げられました。

この話を興味深く聞きました。

パンデミックに限らず誰の命を優先させるかという命題は重いものです。

冷静に議論すると以上のような順番になるのですが

実際問題となると日本では

政治家、金持ち、厚労省幹部たちやその家族が優先されるような気がします。