日曜日の朝、時事放談やサンデーモーニングを見ると
首相について全員がこき下ろしていました。
「彼が首相でいることが政治空白だ。」
「無知すぎる。」
「学習院の地位を落とした。」
ここまで馬鹿にされる首相も珍しいものです。
低レベルだった森さんや安倍さんでもここまでは言われませんでした。
寺島さんでさえ言いました。
「政治とお笑いの垣根がはずれた。」
岸井さんが言いました。
「こんな人を選挙に勝てるからといって
首相に選んだのは自民党だ。
その自民党を選んだのは国民だ。」
結局責任は自分たちにありました。
甘木(あまぎ)直人(なおひと)
庶民感覚発揮は、マスコミも評論家も庶民も、その全ての者達が切実に望んだことですから。
庶民感覚から派生する多様な事態も甘受するのが当然ですね。
私は麻生首相にも小沢代表にも見切りを付けていますが、上述した皆さん方が批判をすることに対しては、何をいまさら、と言う感がします。
冬を前に早々に決着した原油価格の下落を見越せずに、各種燃料代給付を要求したのも庶民。
気ままに働き、自由で組織に縛られない生活を望んでおいて今さら、面倒を見ろ金をよこせ、と騒ぐのも庶民。
窓際族に払う金はもったいないと、誰もが思っていながら、いざとなるとリストラに反対し、国に金をせびるのも庶民。
政・官の側の、人・金・物の不正と無駄排除、財の部門の不正と搾取打倒を望むのは当然の事ですが。その他の感覚については愚かしいにも程がありますし、結局考えていることは金の事のみで、国力の総体(外交・情報・軍事・経済)について望む意識も欠落しています。
庶民感覚の総決算を見るようです。これがギリシャ以来言われ続けてきた、民主主義の悪弊である、衆愚政治というものですよ。