脚色

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テレビで映画「沈まぬ太陽」を盛んに宣伝しています。

私はこの小説が発表されてすぐ

問題小説だとの評判あったので読んでみました。

今話題の航空会社の内幕を題材にしたもので

当時の首相なども生々しく登場してきます。

墜落事故についても相当言及してあり

その原因として会社、組合、米国の製造メーカーなど

複雑に関わってきます。

長編ですが山崎さんの文章は簡単ですらすら読めます。

これが大江さんならとても神経を使うので相当時間がかかることでしょう。

問題提起としては面白い作品です。

但し内容は事実らしく書いてありますが

少し偏った見方のようでもあります。

見た人がこれを事実と錯覚しないことを願います。

又、これが映画になったらどうなるんでしょうか。

感動させるために脚色が大袈裟になったり

より娯楽性を追求するように思ってしまうのが杞憂だと良いのですが。