自衛消防

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昨晩家に帰り、食事が終わった頃携帯電話が鳴りました。

自衛消防団長から町内で火災発生との事です。

すぐに法被とヘルメット、長靴で外に出たらもうもうとすごい煙です。

自転車で駆けつけると松壽寺横の塗装工場から大きな火の手が上がっています。

近づいていくと団員のFさんが放水をしています。

私もすぐ一緒に持ち放水を始めました。

自衛消防団の役割は初期消火で途中からプロにバトンタッチし

交通や野次馬の整理をするものなのですが

今回の火事は道路が狭い上に広い工場が燃えているので人手が足りません。

結局1時間以上筒先を握り消火活動をすることになりました。

破った窓から筒先を差し入れ放水します。

放水した水が天井から熱い湯となって落ちてきます。

塗装工場なのでシンナーの臭いが立ち込めます。

鎮火してから我に返ると指先が笑っていて握力がありませんでした。

放水訓練でも10分程度の放水ですから無理もありません。

これが火事場の馬鹿力でしょう。

それよりたまげたのが私たちが最初に放水していた場所のすぐ横から

プロパンガスの大きなボンベが30本出てきたことです。

その横にはシンナーの一斗缶が100個近くありました。

殆ど全焼の中でそこだけ奇跡的といって良いほど無傷でした。

そこが入り口に近かったのでそこから放水を始めたからでしょうが

引火したら大惨事になっていたはずです。

私たちもそこにそんなものがあると知っていたら近づかなかったでしょう。

後から思ってぞっとしました。

工場は全焼でしたが近隣への延焼は防げました。

自衛消防団が町内の役に立ったと実感できた夜でした。

でもシンナーの一斗缶を運び出したりして撤収できたのは12時前でした。

今すごく眠い状態です。