恩師

F教授よ永遠に

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今までF教授のエピソードを色々書いてきました。

本当に愛すべき教授でした。

酒をこよなく愛す李白のような人でした。

先生が戦争中、当番で徹夜で見張りをしていた時、

その小隊が、メチルを飲んで全滅したそうです。

当番で無かったら人の3倍くらい飲んでいたでしょうから

運の良い人だったのでしょう。

でもその先生も数年前 鬼籍に入られました。

こういう名物教授は昔はごろごろいました。

今は文部省の努力の成果?があって平均的人間が増えました。

F教授ほどではないけれど私の友人に型破りな人間がいます。

彼と知り合ってもうすぐ40年です。

彼とのエピソードをこれから時々書いていこうと思います。

タイトルは"友人M"です。

ご期待ください。



味噌ゆべし

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F教授の自宅で出された酒の肴で最高傑作は”味噌ゆべし”でした。

これはくり貫いた柚子の中に味噌を入れ、軒下に吊るして作るそうです。

何とも言えない絶品の味でした。

でもこれ1つで2時間酒を飲むのは酷でした。



政治学者と選挙

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F教授は京大出身で国際政治学の権威でした。
特に中国の事はよくご存知でした。

その頃の中国はすべて闇の中で
誰が台頭しているのかを知るのは困難でした。

唯一、全人代の映像が流れると
誰がどこに座っているかを見て
前回の時と比べ、
誰が昇格したか誰が失脚したかがわかると教えて頂きました。
(当然、飲みながらですが.........)

折しも日本では51年度総選挙が行われていました。
この選挙ではロッキード事件で逮捕された田中角栄が当選し、
新潟県民の良識が問われたものです。
私は投票をすませ、F教授宅で飲んでいました。

F教授は日本の政治動向について色々教えてくださいました。
私はふと疑問が湧いてF教授に尋ねました。
「先生は、どこの党を支持されているのですか?」
F教授は少し口ごもったあとはっきりと答えてくださいました。
「わしは生まれてこの方、選挙に行ったことは無い。」
「......................................。」



推薦状

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就職活動を行うにあたりF教授に推薦状をお願いしました。
友人と2人でそれぞれ3通ずつ作っていただきました。

2人とも就職が決まった時、推薦状が1通ずつ余ったので中を見ました。
私のには
「彼は明朗快活、真面目な性格です。宜しくお願いします。」
と書いてありました。
少し短すぎます。手抜きです。

友人のを見ると、
..............................................
一字一句違わないものが入っていました。
F教授は同じ物を6通書いたのでした。



お中元

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4回生の夏期休暇、地元の福山に帰省していました。
親が中元を贈るのを見て私もF教授にビールを1ケース贈りました。
感謝の気持ちからではなく卒業と就職で便宜を図ってもらおうとの下心からです。

F教授から早速礼状が届きました。
「結構な品を有難う、上洛の折りには一緒に飲みましょう。」

それから2週間後、京都に戻った私はF教授に電話をしました。
「おお、戻って来たのか。すぐ飲みに来い。」

F教授の家に行くとすぐに例の生協の2級酒がでてきました。
いつまで経ってもビールはでてきません。

私「先生、暑いですね。ビールを飲みませんか。」
F教授「ビール?ビールなんか無いぞ。」
私「えっ、先日お送りしましたが。」
F教授「ああ、あれならもう飲んだ。」
私「..............................」



縁側

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F教授からはよく云われました。
「勉強は好きな者がやればいい。君は酒の飲み方を勉強して社会へ出ろ。」

私の卒論にはAを付けてくださいました。
卒論の感想を伺ったら
「目をつぶって読んだからよくわからん。」

その教授から聞いた話で一番心に残っているのは“縁側”についてです。
教授の家にも縁側がありました。
その縁側を見ながら
「縁側とは縁(ふち)にあるから縁側と言うんでは無い。
人と人との縁(えん)を作るところだから縁側と言うんだ。
人が訪ねて来たとき、家に上がってもらうほどの事が無くても
縁側に座布団とお茶を出せば立派な応接間になる。
そこで話す事によって人と人との縁が深まっていくんだ。」

私も将来家を建てることがあれば縁側を作ろうと思いました。
35歳の時,家を建てましたが残念ながら住宅メーカーのモデルには縁側が無く
平凡な家を造ってしまいました。



腹痛薬

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卒論の指導を受けるため、F教授の研究室を訪ねました。
教授は機嫌良く迎え入れて下さり、飲み物も用意して下さいました。
その飲み物は...........梅酒...........でした。
教授は「研究室では酒は飲まない。これは酒では無いぞ。腹痛の薬だ。」
私たちの気持ちを察してこう云われたのでした。



遠慮の塊

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F教授からは色んな事を教わりました。
もちろんその殆どは飲みながらですが........
ある時、例によって3人で飲んでいるとつまみが1つだけ皿に残りました。
そう、あの有名な“”です。
私がその事を話すと、
F教授「渡辺君、1つ残らないようにするにはどうしたら良いかわかるか?」
私「わかりません。どうしたら良いのですか?」
F教授「最後から2つ目を食べる者が2つとも食べるんだ。」
私「???」
この答えについては30年経った今でも謎です。



恐怖の宴会

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飲み始めて4時間経った頃、玄関で声がしてそのまま勝手に上がって来て私たちが飲んでいる部屋のふすまを開けて入ってきたのはT講師でした。
30歳過ぎのT講師はF教授の飲み仲間だったのです。
仕切り直しで4人の宴会が始まりました。
救いは新しい人が来たので3回目の肴が来たことだけでした。
でもその皿の上に食べ物があったのは2,3分の間だけでしたけれど.........
教授も講師も煙草は何とエコーでした。
学生でエコーを吸っている者はいかに貧乏立命といわれる私たちにも殆どいませんでした。
でも煙草が切れるとエコーを買ってきてくれと云われ、私たちだけハイライトを吸うわけにもいかず皆でエコーを吸いました。
エコーを吸っているうちに喉がおかしくなってきました。何か喉につっかえたような感じで変なのです。

合成酒と安煙草と空腹のトリプルパンチと戦って7時間が経ちました。(午後6時)
電話が鳴り教授が「おお、来い。」と誰かに云ってましたが酔いと頭痛と喉の痛みと空腹でもうろう状態の私にはどうでも良いことでした。
しかし10分後入ってきたのは何と今度は学部長でした。
学部長から色々話しかけられ緊張で酔いは吹っ飛んでいきました。
単位取得に四苦八苦していた私は学部長に就職も決まっているので何とか卒業させてくださいと必死でお願いしました。
学部長はにやにやしながら「まあ追試の1つぐらいは受けた方が思い出になるぞ。」とのたまわれるのでした。
恐怖の宴会が終わったのは日付が変わった午前1時でした..............
14時間の拷問は翌日曜日の存在を私の人生から奪い去ったのです。

月曜日、大学の学生課へ入室したとき奥の方へ学部長が偶然おられ、瞬間目が合いました。
学部長は私を指さし周囲にいた職員達に大きな声で「あの学生がさっき話した、Fさんの家で14時間飲んだ奴だ。」と言い放ったのです。
私はその部屋から跳んで逃げました。



安酒

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学生時代、ゼミのF教授には色々とお世話になりました。
1回生の時、何気なく選んだ政治思想史の担当でした。
とっつきにくそうな無愛想な教授でしたが何となく惹かれるところがあり、
政治にも興味があったので3回生でゼミを選択するときに迷うことなくF教授のゼミを志望しました。
この選択は大正解?でした。

先ず一つ目は少人数(7人)のゼミだったことです。
この教授の人気の無さと人数を増やすことに全く興味の無い性格の為せる技でした。
おかげで毎週のゼミに出てくるのは多くて4〜5人、少ないときは2人でした。
ですからゼミは勉強というよりも雑談のようなものでした。

二つ目は私がにらんだ通り、大がいくつも付くような酒飲みだったことです。
土曜日の2講目がゼミでしたが私と友人の2人しか出席しなかったとき、教授が「今日はこれで終わりだからゼミはウチでやろう。」と云われ自宅へ招待して頂きました。
この事があんなに恐ろしいことになるとはその時夢にも思いませんでした。

2講目というのは午前中の後の方でそれが終われば昼食です。
貧乏学生の私たちは当然ながら朝食抜きで昼食を心待ちにしていました。
教授の家に着いたのは11時過ぎでした。
部屋に入るとすぐ教授が一升瓶を持って入って来られ、嬉しそうに「この酒は安いんだ。」と云われました。
見ると何と生協が出している酒で値段は600円だそうです。
貧乏学生の私たちでさえ普通の2級酒を900円ぐらい出して飲んでいるのに
学部長になるのを厭がり(忙しくなると酒を飲む時間が減るから)逃げ続けている60歳前の教授が合成酒を飲んでいるとはただびっくりするだけでした。

さてその酒をコップについで飲み始めると教授の奥さんが軽い酒の肴を持ってきてくださいました。
空腹の私たちは瞬くうちにそのつまみを食べましたが、教授は殆ど食べず、しゃべって飲んで満足そうでした。
空きっ腹に安酒がこたえて、私は恐る恐る「先生はあまり食べられないんですね。」と云うと「ワシは飲み屋でつまみは?と聞かれたら鼻をつまんで飲むと云うんだ。」と得意げに答えてくださいました。
奥さんも酒飲みを充分理解?されてかその後何も持ってきてくれません。
やけになって飲んでいると3杯飲んだ頃から頭痛がしてきました。友人にそっと云うと彼も痛いと云います。
安酒の力は素晴らしいと感じました。
2時間経った頃、やっと次の肴が出てきました。
これもすぐ無くなり本当に焼け石に水でした。

この続きは次回のお楽しみ



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