昭和時代

ベ平連

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小田実さんが亡くなられました。

また一人日本の良識がいなくなりました。

小田さんがベ平連を結成した時私は小学生でした。

その当時の大人(親や教師)はその事の意義を教えてくれませんでした。

NHKも今よりもっと保守的でした。

全学連は悪だというレッテルを貼り、

ベ平連も同類項でした。

あの頃、学生運動はすごく非難されていました。

親のすねかじりが、社会に出たことが無いひよこがと............。

でもその運動が下火になり学生になった私は

あの頃の学生のほうが数段立派だったと思いました。

今振り返ってみてもその考えは変わっていません。

私が行った大学は当時、学生運動が激しいと言われた中のひとつでした。

わだつみの像の破壊、”二十歳の原点”の作者、高野悦子の自殺等。

でも私が入学したときそのすべての痕跡は消えており

自治会はミン○イが牛耳っていました。

ミン○イの大した知識も思考力も無く共産かぶれした学生たちに反発したものです。

ミン○イの存在を否定はしませんが

あの金太郎飴のように同じ言葉で同じ意見を言う彼らに

ひとつも共感は感じられませんでした。

考えてみれば今の北朝鮮のように

同じ教科書で同じ事を教わっていたのでしょう。

ミン○イについての後日談はまた明日お話します。



蝉の声

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朝早くからセミが鳴いています。

子供の頃の夏と一緒です。

昔は冷房が無かったから窓を開けていたため

今よりもよく聞こえていました。

いつから冷房が当たり前になったのでしょうか。

小2の頃、福山駅前にあるT百貨店では

夏になるとショーケースのあちこちに扇風機が置かれ

首を振って風を送っていました。

さすが百貨店だから扇風機の数も多いと感心していたものです。

あの頃は扇風機で充分満足していました。

尤もうちわよりも贅沢になったのは

今扇風機よりエアコンとなったことと

本質的には変わらないのかも知れませんけど。



酸っぱい素麺

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私は子供の頃、素麺が大嫌いでした。

その理由は酸っぱいからです。

意味がわからない方もおられるでしょう。

私の両親、とりわけ父親は酢が大好きでした。

その為素麺を食べるときのつゆは酢醤油だったのです。

普通の米酢に醤油を加えたものです。

これが子供の舌には耐えられません。

それなのに夏になるとしょっちゅうです。

今と違ってその時代、出されたものが嫌でも

他に食べるものはありません。

辛い思いで食べるしかありませんでした。

ですから心底、素麺が嫌いでした。

中学1年の夏のことです。

友達の家に遊びに行っていたら友達の母親が

「もうすぐお昼だけど素麺で良かったら食べていきなさい。」

と言ってくれました。

私は友達に小さな声で

「素麺は酸っぱいから嫌いだ。帰って食べてくる。」

と言いました。

友達は不思議そうな顔で「

「素麺は酸っぱくないよ。」

と言うのです。

ここの素麺のつゆは酢が少ないのかと思い

言葉に甘えてご馳走になることにしました。

そして出てきた素麺を見て吃驚です。

ガラスの器に入った素麺の上には缶詰のみかんやサクランボが載っています。

そして出されたつゆは見慣れたものと少し色が違います。

食べてみてさらに吃驚です。

とてもおいしいのです。

友達の母親が作ったつゆは現在の市販のつゆのような味でした。

素麺がこんなにおいしい食べ物だったとは。

その日家に帰ると私は両親に失った10年を抗議しました。

次から母親はつゆを作ってくれるようになりました。



金持ち

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昭和30年代、殆どの家庭は貧乏だったと思います。

だから貧しくてもみんな平気でした。

靴下やズボンに接ぎ当てがあっても恥ずかしくはありませんでした。

尤も一部にすごく貧しい家庭の子もいて

子供は残酷ですからそういう子は苛めていました。

やはり人間は自分よりも下を創りたいものなのでしょう。

そんな時、5年生になって金持ちの子が現れました。

自動車会社の社長の子です。

日曜日にお城へ写生に行くことになり

彼の家の前に集まると運転手付きの黒い車があり

皆を乗せて行ってくれました。

降りるとき運転手がその子に

「帰りは来れませんからタクシーで帰ってください。」

とタクシー券を渡していました。

家庭科の時間、先生が朝食の献立を聞きました。

殆どの子はご飯にみそ汁、目刺しや漬け物などと答えていましたが

その子は紅茶とショートケーキ、フルーツと答え

先生も児童も沈黙してしまいました。

そんなある日、彼の家に遊びに行きました。

そこでおやつに出されたのはプリンでした。

私は見たことはあるけど食べたことはありませんでした。

一口食べてそのおいしさに吃驚しました。

この世の中にこんな美味しい物があるなんて。

勿体なくて全部食べてしまうのが惜しく、

ゆっくりゆっくり味わいながら食べていました。

するとその子は自分のをぺろっとたいらげると

まだ半分以上あった私のプリンにスプーンを入れ食べ始めたのです。

私はあせりました。

その子の家だからやめろというわけにもいかないので

そこからは彼と競争で食べたのです。

後半は全く味わえませんでした。

40年経っても忘れられない悲しい思い出です。



テレビ

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映画で”ALWAYS三丁目の夕日”がありましたが

私たち以上の年代の人は殆ど残らず郷愁を感じたでしょう。

家にテレビが来るというのは大イベントでした。

その日は授業中も落ち着かず学校が終わると飛んで帰ったものです。

私の家にテレビが来たのは昭和37年、小1の時でした。

それまではテレビがある友達の家に当然のように見に行っていました。

でも午後6時までしかダメでした。

暗くなるし、どこの家庭でも夕食の時間になるからです。

場所も家の者が前で私たちは後ろでした。

その頃見ていたのはアメリカの漫画で猫が主役の”フィリックス君の冒険”、

おなじみ”ポパイ”、”ちろりん村とくるみの木”などです。

それが家にあると6時以降も見ることができるのです。

幸福を感じました。

でも姉とのチャンネル争いという喧嘩の新しい原因もできました。

6時をすぎると”みんなの歌”、”黒百合城の兄弟”、”不思議な少年”

など今考えれば本当に教育的な番組が作られていたものです。

それが”ひょっこりひょうたん島”ぐらいから少しずつ変わってきます。

サンデー先生がいくら教育的な指導をしても

子供達は言う事をあまりききません。

テケは乱暴ですぐ「やい、やい、トラヒゲ。」と大人にでもかかっていきます。

チャッピはお転婆、ダンプはすぐ「腹へった。」

ドン・ガバチョは大人のずるさを見せてくれました。

彼の笑い声「はた、はっは。」は台本にミスがあったのを

藤村有弘が面白いといってそのまま読んだそうです。

この番組は言葉が汚いとPTAからよく抗議を受けました。

そういう番組が一番心に残っているのですから

劇薬的効果があったのと井上ひさしの能力が秀でていたのでしょう。

”三丁目の夕日”は続編ができるそうです。

とても楽しみです。



かまど

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私が生まれたのは昭和29年です。

戦争が終わってまだ9年です。

4歳まで広島県の北部にある甲奴町にいました。

雪が良く降るところでした。

父親が大きな雪だるまを作ってくれたのを覚えています。

家にはまだ電気炊飯器はありません。

ガスこんろもありません。

母親がかまどに火をおこし、炊事をしていました。

母親から聞いたことですが私は粉ミルクを飲んでいたので

夜中に飲ませる時はかまどに火をおこすところから始まったそうです。

今の母親には絶対できないでしょう。

電気炬燵はありましたが今のような形では無く

(あんかを大きくしたような)四角い箱のようなものです。

ですから足を中に入れるというのでは無く、

足を当てるといった感じです。

その炬燵にあたりながら

ラジオから流れてくる相撲放送を聴いていた記憶があります。

一番の娯楽はラジオです。

朝はいつも”パパ行ってらっしゃい”を聴いていました。

中村メイコさんが何役もやっていました。

主題歌は

  時計がね 鳴りました
  きーたん何時かわかるでしょう?

  わかりますよ えーとね えーとさ わかんない

  ほらほらパパのお出かけよ
 
  パパのかばん持ってあげる
  
  お靴もぴかぴかみがいたら  
  駅までパパをお見送り
  
  パパ行ってらっしゃい
  パパ行ってらっしゃい
  パパ行ってらっしゃーい

こういうどうでもいいことを本当に良く覚えていると

自分でも感心します。



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